日本文化財漆協会について
日本文化財漆協会は、日本産漆を使用してきた諸先輩方が、このまま放置すれば消滅することにもなりかねない漆生産の状況と、漆に限らず漆工芸に必要な資材用具の欠乏にも危機感を覚え、後の作家がそれらを使い続けられるように、まずウルシを植えることから始めようと昭和47年に発足しました。
昭和51年には文部科学大臣が選定する選定保存技術「日本産漆生産・精製」の保存団体として認定され、文化庁と相互協力のもと、良質なウルシ樹を育てるための植栽や保育管理等の研修を実施し、漆液の精製や漆芸の関連技術に関してもその技術の保存と伝承者の養成に取り組んでいます。
また、会員漆芸展を開催し、日本産漆を使用した作品を通してその良さを発信するなど文化活動にも力を入れています。
植栽地
岩手県 茨城県 長野県 山梨県
主な会員
重要無形文化財保持者、芸術院会員をはじめとする全国の 漆芸作家、保存修復技術者を中心に、日本産漆を必要とする芸術家や漆芸を学ぶ学生、当協会の目的に賛同された団体、一般個人の方々。 (会員数 約500名)