ごあいさつ
日本の漆芸術は、わが国において生産された漆によって成り立っていました。
しかし、その漆生産が危ぶまれ、かつ、その将来も憂う状況にあります。
そして、今、いかにその漆を確保していくかが、大きな課題となっております。
日本文化財漆協会は、そのような状況にあるわが国の漆を、そして、そこに生まれた漆文化を守り続けるために活動しています。
どうぞ、この活動に多くの方々からのご支援、ご協力をいただき、日本の漆文化を守り、よりすばらしいものに育てることにご尽力賜りたく、お願い申し上げます。
北村昭斎(日本文化財漆協会 会長)
1938 | 漆芸家 北村大通の長男として生まれる |
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1956 | 東京藝術大学美術学部工芸科入学 |
1960 | 同大学卒業 早川電機工業(現シャープ)入社 |
1967 | 第14回日本伝統工芸展に初入選 |
1977 | 春日大社所蔵「国宝蒔絵箏」を復元模造 |
1992 | 正倉院宝物「銀平脱合子」を復元模造 |
1994 | 選定保存技術保持者「漆工品修理」に認定 |
1997 | 第44回日本伝統工芸展にて文部大臣賞受賞 |
1998 | 香川県美術展覧会招待 |
1998 | 第45回日本伝統工芸展にて朝日新聞社賞受賞 |
1999 | 重要無形文化財保持者「螺鈿」に認定 |
2008 | 旭日小綬章受章 |
2014 | 日本文化財漆協会会長に就任 |
蒔絵箏(復元模造) 国立歴史民俗博物館所蔵
華文玳瑁螺鈿飾箱(文部大臣賞受賞) 京都国立近代美術館所蔵
華菱文玳瑁螺鈿箱(朝日新聞社賞受賞) 東京国立博物館所蔵