ごあいさつ
日本の漆芸術は、わが国において生産された漆によって成り立っていました。しかし、その漆生産が危ぶまれ、かつ、その将来も憂う状況にあります。そして、今、いかにその漆を確保していくかが、大きな課題となっております。日本文化財漆協会は、そのような状況にあるわが国の漆を、そして、そこに生まれた漆文化を守り続けるために活動しています。
どうぞ、この活動に多くの方々からのご支援、ご協力をいただき、日本の漆文化を守り、よりすばらしいものに育てることにご尽力賜りたく、お願い申し上げます。
増村紀一郎(日本文化財漆協会 会長)
増村紀一郎 略歴
1941年(昭和16年)漆芸家・増村益城(重要無形文化財保持者)の長男として生まれる
1969年(昭和44年)東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了
1998年(平成10年)宮内庁正倉院宝物「漆皮御袈裟箱」復元制作
2002年(平成14年)紫綬褒章受章。東京藝術大学大美術館館長(09年まで)
2004年(平成16年)理事長就任
2008年(平成20年)重要無形文化財「髹漆」保持者に認定
2012年(平成24年)瑞宝中綬章を受賞
2013年(平成25年)伊勢神宮神宝調整、皇居にて拝謁。
2022年(令和4年)会長就任